第9号 同居型二世帯住宅は何に気をつけてつくればいいの?

「 玄関が別々なのは、なんだか他人のようでいやなので 」という気持ちをお持ちの方の 「 同居型二世帯住宅にしたい 」というお話です。

 

二世帯住宅というと「 プライバシー重視の分離型 」「 コミュニケーション重視の同居型 」と区別されがちですね。ですが、現実はそんなに単純ではありません。

例えば、同居型だからと言ってプライバシーに気を使わないわけではありません。

深く考えると「 割り切りの分離型 」「 どんな時でも対応できるようにしたい同居型 」といったところでしょうか。自分たちならどんな暮らし方が合いそうかな?ということがわかりやすい、住み分け方で変わる二つの間取り案をご紹介します。

 

① 上下住み分け型 親世帯・子世帯を1・2階で住みえ分けます。1階のスペースが広く取れるため、1階のLDKを普段両世帯でつかい、2階はサブリビングという考え方です。基本的に同居でいつもみんなが顔を合わせるという暮らし方です。

② 左右住み分け型 平屋と2階建ての家を玄関でつないだような形です。それぞれの世帯がかなり自由な間取りをつくれます。音の問題なども解決しやすいかたちです。どちらかのLDKを充実させてメインリビングにして、普段顔を合わせる状況をつくってもいいです。又は、逆に玄関を二つに仕切って、分離型に近い形も考えられます。

間取りで暮らし方は大きく変わります。ぜひ、じっくり考えてみて下さい。